3冊目の同人誌を出した話

 

帰りの飛行機に乗りました。

寿名子です。

今回は、3冊目の本を作った話。

 

自CP(じかぷ。自分が書いているカップリング。kbnkb)のプチオンリーが、目出度く6/25にありまして。

原稿は2月から。

アンソロは3作に参加、新刊は2冊の予定なので前倒し前倒しで進めておりました。

 

と、4月中旬。

祖母が危篤になりまして。

93歳。

コロナ以降会えず、結婚の報告もしていない祖母。

何をしても褒めてくれた祖母です。

仕事終わり、車で234kmの距離を走りました。(運転は夫。有り難う)

道が見えないほどの霧。

峠で雪が降る。

その日は持ち直してくれ、札幌と田舎の往復を10日で2度繰り返したところで祖母は亡くなりました。

締め切り、8日前。

あわよくば車で書けないかな〜とか思っていたけれどやはりおばあちゃんが死ぬとエロは書けない。

あと物理的にくそ忙しいし眠れない。

結果、2週間で札幌と田舎の往復を3回やって移動した距離、1404km。

 

何日かぶりに自宅で、まともに眠りました。

全ての締め切りは迫っています。

お約束のあるものから書き上げねばなりません。

5月末の締切を後ろに倒し、諸連絡を入れ、渡せるアンソロの原稿をお渡しして、6月。

 

父が心臓をおかしくしました。

即入院を蹴って、帰ってきた。帰ってくんな。

亡くなった祖母は父の母、一番可愛がられた末っ子でしたし、葬儀は寝ずの番、食事は荒れがちでお酒を飲んで、それはそれは心身にストレスだったのでしょう。

手術。

コロナの予防対策があるので、親族は付き添えません。

父の手術を控えて原稿を書く手は完全に止まりました。

親族に、何かあると、お話は書けない!

最悪、現地には行けないかもしれない。

普段から折り合いの悪い父です。本当に本当に勘弁して欲しい。

 

手術は無事成功し、本人から明るいメールが届きました。

まずは、一安心。

 

6月は2週目の週末を迎えています。

アホか、イベント25日だわ、何も進んでないぞ。

1冊目の予定だった「ヒモのキバナくん」を諦めました。

デザインも決まってたのに〜エロピンクリボンの題字〜!!

次回、早めに入稿して箔を押したいです。

 

出す本は、「証」

にょたです。

攻にょた、受にょた、両方入ったkbnkbお得なダブルちんちんハッピーセット

一瞬悩みました。攻にょたって、ちんちんの方向のみが受け攻めを決める二次創作界では禁忌では。

更に和姦ではありません。こんなに和姦が好きなのに!

「証」の冒頭は、正直今の私では書けない。

2年前の私が、誰にも好かれないだろうな、もしかしたら今交流のある方からもそっぽを向かれるかも、と思いながら書かずにいられなかった作品です。

今回のイベントの大テーマはJUNE BRIDE。

この機を逃せばこの本は出ません、この機会に何としても完結させたい。

自CPの民、なんていうか性癖花盛りの君たちへの懐の広さを勝手に信じました。

 

一緒に収録する、「キャラメルポップコーン」はGWに一応の完結をみていました。

自分の書いたどエロ推敲するの、なんか人生が襲い掛かる感じがします。

そして「証」を完結させなければならない、昼は仕事です。

物理的に時間が足りない。

 

毎日朝3時に起きて、こつこつ書きました。

不思議な事に筆は止まりませんでした。

1日に書く量としては人生最大の文字数を記録し、自身の作品で一番長いお話になりました。

2年前に起承転結のマーくらいまで書いてくれてた私ありがとう。

モブキャラが喋るねえ。

考えていた展開を登場人物たちがやってくれないので、大幅に書き足したり、針路の舵を切り直したり。

最後の展開は、決まっていた所も多いはずですが読み返すとその文章の記憶がほぼありませんでした。

え、誰が書いたの。面白いね。

1時に起きると人間は何時か分からなくなります。

理由もわからず書き終わり、入稿しようとして気付きました。

サイズ、間違ってる…!!!(B6→A5)

泣き言を言っている暇はありません。

有能なデザイナー(兼サンプル作成兼ポスター作成兼売り子。BIG LOVE)友人が

「表紙作り直したほうが早くない?」

と言ってくれましたがこの土壇場でそんな訳にいかねぇー!!!

体裁を整え、泣きながら入稿です。

おわった。

おわった。

出勤。

 

ここから怒濤の入稿不備、毎日延ばす締切。

私は原稿は書けますが入稿が出来ない、スターブックスさんには頭が上がりません。(訳分からんパニック起こしたヲタクにも丁寧かつ、やさしい)

職場のお嬢様先輩にも頭が上がりません。

仕事中に電話が鳴り、不備で新刊出ないかも、と震えていたら

「帰るしかないじゃない」

って作業やりに帰してくれた、嘘でしょ、社会人。

中抜けして印刷会社さんと電話しながら原稿直しては送り、直しては送り、最後の最後で仕様のおかしさに気付いて修正。

脱稿。

出勤。(2回目)

 

おわった。

おわった。

終わってません。

お品書きとかサンプルとか作る、いや一旦寝て。

7時間寝ました。

6月は知らない間に16日になっていました。

おみやげ。

イベント。

荷造り。

イベントだ。

洗濯。

感想を書きたいので人様の既刊をスーツケースに詰めていきます。

 

当日飛行機が欠航したら嫌なので、前乗り。

降り立った東京は涼しい。

kbnkb村の住人が遊んでくれるって!(ヒャッホウ)

結局村の住人6人で前飲みです。

1ヶ月半ぶりの、酒が、うまい…!!

私はお酒飲むと全く書けなくなるので、原稿期間中は禁酒しています。

みんなわくわくしていて、嬉しい。

アンソロの原稿を泣きながら書いた話などする。(結婚の方…)

トマト。

茄子。

生鮑。(自分)

おともだちをお宿に送り届けて、明日はイベントです。

 

6月25日、午前3時。

目が覚めました。

ちっとも二度寝の気配がしないので、既刊を読み返しながらお手紙を書きます。

字がきれいになる為には何をすれば良いのかな。

差し入れに名前を書いたシールを貼って、遠くに居るお友達のお土産は分けて、出陣です。

また明日ねと言い合って別れた人と次の日本当に会えるのが、イベントの良い所。

逆三角への道のりは陽射しが強く、夏の気配がしました。

アローラおねえさんにおともだちをリリースし、去年と同じ場所で売り子のうこを待ちます。

うことも、1年ぶりです。

嬉しい、楽しい、大好き。

 

合流!

既刊(再版。しぬほどある)を回収し、スペースを設営します。

新刊ちゃんは無事にスペースへ届いていて、表紙がきらきらきれい。

沢山の人のところへ行けますように。

1冊目が無事売れたのを見届けて、お買い物です。

今回『自CPしか買わない』の誓いを破って大好きな作者さんの他CPの作品を買いました。

全部下さい出来ると、気持ちが良い。

基本作者買いです。

皆さんの素晴らしい作品を手に入れては自スペースへ戻り、また出て行っては抱えて戻る。

蜜を探す蜂みたい。

 

前回、多幸感に満ち溢れていたら全然人とお話出来なかったので、今回は色んな人とお話出来て良かったです。

スペースのお隣さんがお二人共良い方で、大層助かりました…!

ご挨拶はkbnkbゾーンをカニ歩き。

今回は差し入れが足りました!(快挙)

段々、色んな数が分かってくる。

全然関係ないんですが、dnkbnとkbndnって同じくらいのサークル数なんですね。

拮抗する実力。

何故かその間に配置されるkbnkb。緩衝効果を狙われている。

 

なんかみんな…すごい豪華な表紙にしていてすごかったな…!

ゴージャスな金。

クリアカラーにホロ。

すてきすてき。

合間に売り子もする。

全然知らん人に

「え、今日……めっちゃ可愛いですね…!え、可愛い…!」

と宣うなどする。

しかしそりゃ皆さんお洒落するし表情もきらきら輝いていて可愛いのだよな、イベントだもんな。

 

すなちゃんはティーポットのpkmnの概念コスでした。

ティーポット&カップのpkmnのピアスが、思いの外とっても良かったので…!!

あれは大人も躊躇いなくつけられる、めちゃかわいい、最高のアクセサリ。

自CPの手持ちの概念もやりたいなあ

 

本は、売れた。

良かった。

既刊がねえ、気が狂って初版より多く刷った既刊が出たねえ!

ありがたい。

『既刊持ってるけどまた買うネキ』3人目が現れて笑った。

一応毎回説得というか説明はしております、しかし既刊持ってるのにまた買うくらいなので返す刀で説得されて頒布する。

ありがとう。

感想をギガファイル便で送ってくる姉貴ことギガネキに会えて、良かった。

うちでネキと言えばあなたのことです。

新刊も出た。

新刊既刊セット、作って良かった…!

あの、新刊、B6サイズで作った結果もしかしたら読みにくいかも知れなくて舌を噛む。

行間とかサイドの幅とか直したい所あるが、内容は良いので…!!

今回はにょたなので、頒布する時「にょたですが大丈夫ですか?」と必ず声掛けをしました。(そこから内容確認に繋がった人もいたので声掛けして良かった)

「大丈夫です」

「大好物です!」

「リョナ?大丈夫です」

リョナは無い、リョナは私が大丈夫じゃないですwww

あと見本誌作った。

見本誌、新刊既刊共に結構じっくり見て頂けてありがたい。

値札とか見本誌の札とか全部売り子友人が作ってくれたり言ってくれたりである。ありがたい。

 

本は沢山買えた。

ありがたい。

ここに居ない人たちも沢山、kbnkbがすきで本を出したり、買ったりしているんだと思う。

次のプチの為、新刊カードを集めている方へ、託した。

再版でも新刊カードは貰える。学習。

来年もみんなで遊べますように。

 

今回、次の本はどういうのが作りたいという話を現地で人と出来て良かった!

同人活動の甲斐ってこういうものでは。

そして表紙を描いて頂ける事と、絵とお話を元に装丁を考えて頂ける…という企画が立って突然すごく幸せになりました。

すごい。

予算。

内容は途中まで書いている、タイトルは現地で決めました。

ちょっと来年の新刊になりそうです、が。(皆様この時期お忙しいのでは)

 

今回は憧れのアフターが出来て良かった。

豊洲はがらんとしていて良い。

夏の日に、背の高い建物ばかりのがらんとした感じが映えていた。

そもそも汗でのってなかったファンデが鬼のように落ちていて、ビジュが瀕死と喚く度に、うこが

「そんなことないよ?」

「可愛いよ」

と悲しそうに言うのでおかしかった。

自己皇帝感、アイムカイザー感である。

アフターは肉と酒とDetroit Become Humanと龍が如くの話をした。

酒を入れても書ける、描ける人はすごい。

あとkbは何の職業をやらせても違和感無く似合い過ぎる話をした。花屋とか良いと思う、きっと力持ちだ。

 

東京、ほぼいい香りの人しかいないのはなんなん?

気温?

 

火曜、ほぼ最終の便で帰った。

迎えに来てくれた夫が、「42スペースあるのはやばいわ」と爆笑していた。

おじさんの含まれるカップリングである。

同人活動のことは何も分からないはずの夫である。

因みに夫は、サンプル何も分からんと言った際にも

「すなちゃんの話なら、(セックスが)おっ始まる前の部分がいいんじゃない?」

と意見をくれた。

お前はkbnkbの何なんだ?

小説はとらドラしか読まない夫である。

 

もう、東京から泣いて帰って来なくても良くなった。

また来年もみんなで遊べますように。

次の新刊は11月です。

 

生まれて初めて同人誌を出した。

ヲタク女性、10歳から腐女子。(全部ふゅーじょんぷろだくとさんの厚さ鈍器ごった煮幽白同人アンソロのお陰である)
腐女子って言わなくなったね。
いいね。
子供の頃から、ずーーーーっと小説を書いている。(9歳くらいから人に見せている)
オリジ(この言い方も最近しないね)も書いてた事ある、ある程度以上の長さの作品は全部二次創作である。
ゴーストハント血界戦線FGOと歩いて、2019年、突然Pケモンにはまった。
Pケモンは通っている。
Pカチュウさんにガチだった時期がある赤緑世代、二次創作でグズマくん(グズルザ)を摂取しているがそれ以外は何も分からん。
Pケットモンスター ソード・シールド。
そもそも2017年、突然ゲーム実況にはまり(元々ゲーマーではあった)、2019年までDETROIT BECOME HUMAN実況を枯れるまで、繰り返し繰り返し繰り返し観て恩返しとしてPS4とDETROITを購入。
ゲーム機を買ったのはPS2以来だった。
そこに、Pケットモンスター ソードシールドが来た。
人生にネズが来た。
人生にネズが来たので、ネユ(ネズさんと女の子主人公ユウリのカップリング。公式(妄想)。ソシャゲ、P○kemon Masters EXにおける二人のエピソードが完全にただの公式なので是非見て欲しい)に嵌ったが
その時
何故かキバナカブにも嵌った。
嵌まりに嵌った。
当時、キバナとカブさんに接点は無い。
しかしジムリーダー同士である。会社でいうと支店長同士のような感じ、同僚、同じリーグのポケモンバトル選手同士なので試合もする、接点が無い訳無いじゃろがい。
書いた。
彼らが恋仲であるという設定の二次創作を書いた。
ジムチャレンジ開会式ムービーに、足(キバナの脚は長い。3mある)だけ一緒に写っているシーンをコマ送りにして啜りながら、書いた。
二次創作サイトに投稿した。
FGOより爆速でブクマがつくからびっくりした。
9ヶ月書いた所で自CP(自カプ。自分の心とか頭とかに住み着いたカップリングのこと。ようこそ。)に接点と会話とエピがある事がオフィシャルから発表された。
キバナカブである。
いつも賑やかに産卵しているTL(タイムライン。Twitterの)が、黙った。
不気味な静けさ。
折しもコロナ禍の頃、もくりでTwitterで日々濃厚な粉(腐女子が生産してよく吸うやつ。妄想の粉。正気に戻るなこの粉を吸うんだ)を摂取しまくって半年以上暮らした為に、公式から発表された二人の接点という濃厚な固形物に耐えられなかったのである。
二人は何て呼び合ってるんだ問題が解決した。
ありがとうNンテンドウ。
因みに私は公式からの情報が少ない、とかほぼ無い時にみんながガチの妄想で書いた(描いた)同人誌が大好きで(二次創作ほぼしていないがヒプノシスマイクにいたのもあると思う。立ち絵一枚で2年もたすのまじコスパ)、自CPがほぼガチの妄想だった時の名残でうちのカブさんはキバナくんの事を呼び捨てするんだがそれもそれで良いのでそのまま同人誌にしました。そもそも付き合ってると呼び方のバリエーションてどんどん豊かになってくるもんだし。
あとフィギュアが出る前のネット情報からキバナくんの身長は2m3cmですカブさんはぎり160cm代かな。あとうちのカブさんは50歳です、キバナは23くらい…。ダ(ダンデ。ダンデくん。Pケットモンスター剣盾のラスボス。怖い。格好良い。すごい強い)と同い年でもいいんだけど。CP(ネユ)の都合上ネズさんは20歳です、好きです。
好きです。
キバナカブの二次創作をしてる人は本当に沢山居て、速攻で本を出す人達もいた。有り難い。有り難い。買わせて頂いた。怖い話が上手い人とかいて本当に凄かった。なんかみんなお話が作れるし、絵も上手いし、性格が良いし、他人の性癖に関して異様に寛容。
他人の性癖に関して異様に寛容な結果、性癖たちはエライことになっていったが性癖桜ヶ丘だなあと思って見守る。
そこから2年。
自CPの、現実のプチオンリーが開かれる事が決まった。
正確に言うと、特定の印刷所で同人誌を刷ると貰える魔法のチケットをプチオンリーの主催者さんがある程度以上集めて竹に挟み、イベンターさんへ直訴すると何か大きい同人イベントで自CPだけ固めた売り場…売り場をつくってもらえるという、説明してても一切分かって貰える気はしないけど要は祭りが開かれるのだ。
今までも、WEB上の祭りはあった。
もくり(Skypeみたいなやつ)をつないで日本各地に居ながらにしてWEB上で会い、各々の作った同人誌を奪い合う祭りはそれはそれで物凄く楽しいものであったが、現実の祭りだ。
そもそも上記の魔法のチケットを、期日までに集めねばならんという話があった。
私が本を作れば、自CPの祭りが開かれる可能性のチケットが一枚手に入る。
では、同人誌を出そうか。
そう思った。生まれて始めて思った。生まれてはじめては嘘だが自分で作ったことのある本は高校の頃、先輩んちのおとーさんがやってる会社のコピー機で一生懸命刷ってホチキスで閉じたコピー本のみ、それも合同誌だ。
何か色々(マジで色々)あって、在学中に就職活動して正社員で就労し、という人生では全然なかったので経済の安定と同人誌を出すべきタイミングがここでクロスしてしまった感がある。
結婚もしたし。
手前に大雪の中北海道強めキバナカブ民の皆さんと遊んだのもあって、勢いがついた。
2021年12月、翌2022年2月のイベントに合わせて同人誌を発行すると決めた。
正月がある。
仕事柄、盆暮れ正月も大した連休は無い(盆は本当に無い)けれどそこで原稿を書く作業をサクッと進められるだろうと思った。
同人誌の制作に関してはぽんやりした事しか本当に分からないが、まず原稿が完成する事が大切だと思った。
2020年からスマホで少しずつ書き続けている、個人的に思い入れのある連作短編のようなシリーズに結末をつけて完結させようと思った。
それと、webに載せているお話を加筆訂正したものを一冊にまとめよう。
書きかけのお話を完結させるべく、書いた。
まず、親友が結婚祝にくれたiPadの充電と設定をした。
原稿が出来るように、椅子は一年前にエルゴヒューマンチェア(めっっちゃ良い。これから買う人は必ずフットレストをつけて、後付け出来ない上に絶対必要だから。私は一万円をケチって付けなかった結果、牡蠣が入ってたガンガン(高さのあるでっかい四角い缶を北海道ではこう呼ぶ)をブランケットで巻いて足台にする羽目になってる)を買ってある。
環境は作った。
書いた。
1月が終わり、予定の期日が来た。
全然書き終わらなかった。
私はそもそもプロットを切らない。
プロットっていうのはお話を書く前に下書きするあらすじの事。
物語を書く時、全体の構成が決まっている事はほぼない私にとって、2年に渡って書いている、少し夢の中めいた(性的な意味ではなくベッドの話なので…)お話に結末を付けるのは書きながらだと少し難しかった。
困ったので彼らの人生の経緯や現在の状態、今回の物語で起こっている事象についてのスタンスや思いをノートに書いた。
ものを考えるには手書きが丁度良い。
iPadの横にノートとボールペンを置いて、書いた。
それから改めてプロットを書いた。
プロットを書いてしまえば、あとはあらすじの流れに沿ってお話の塊を一章ずつ重ねていけば大河は海へ辿り着く。
辿り着くはず。
2月、3月。
書き終わらなかった。
お話は書くと延び、プロットの流れに編集が必要になってくる。
前後の流れを入れ替え、必要な事を書き足す。
お話を書くだけでなく、7月のイベント(みんなの同人誌のお陰で魔法のチケットが足りた。すごい。有り難い)へ実際に行って本を売る為には、航空券を買い、ホテルを予約しなければならない。
東京に行くのは得意だ。
幸い、割引率が高い内に予約を終える事が出来た。
4月は仕事が鬼なのに原稿をやりながら手続する私本当にえらい。経験がある事は進められた。他方、同人誌制作は決定を迫られる事の連続だった。決定する事があんまり…かなり得意ではない私にはストレスがデカ過ぎる。
予算を立てる。
発行する期日を決める。
印刷所を決める。
本のページ数、サイズ、使用する紙(めくりやすい、とかある。ページ数が多い本はめくりやすい紙がいいと言われて目から鱗が落ちた)、特殊加工はするかしないかなど、決める事は幾らでもあった。
4月は、ほとんど書けなかった。
半ば意識的にお休みした。
1月から3月の原稿強化月間により、心身がオーバーロードしていた。腰をやった。本当に腰は人生の要なので、老いも若きも腰を大切にして頂きたい。
ほぼ気を失いながら生活し、5月が来た。
ゴールデンウィークがある。
同人誌の制作指導と、今回発行する同人誌の表紙、裏表紙、目次などのデザインをお願いした友人にも、5/6に書き上げると宣言した。
書いた。
去年の有休を全部ぶちこんでGWを11連休につなげ、書いた。
朝起きて、書いて、書けなくなるまでまたはお腹が空いてどうしようもなくなるまで書いて、食事をして眠った。起きて書いた。家からは、昼食を買いに行く時以外出なかった。
北海道は折しも桜の頃、やっと来た春だ。天気も良い。
暖かな日が多く、日光が白いなと思った。
腰をやった。
なんぼほど腰やるねんと思われると思いますがもうぎっくりじゃなくて椎間板ヘルニアなので何回でもやるし不養生とかではなく腰痛対策でジムとか行ってこの有り様である。幼稚園→介護→事務職だと腰の治る隙があんまりない。
泣いた。
この切羽詰まっている時に、どうして腰をやるのだ。動けないほど腰が痛いと、自己肯定感がどんどんどんどん下がる。
でも書いた。
一応出来た。
友達に送った。
激絶賛された。
自己肯定感の復権である。
推敲をお願いしたので様々なご意見と、ラストを、カットアウトにした為に「エピローグが必要なのでは」と言われた。
あった方が良ければ、書こう。
書いた。
完結させたい話が完結したのは、5月2週目。
そこから既存の作品の編集作業、書き下ろしを合わせて完成原稿にし、印刷所さんへ入稿したのが6月頭。
一冊目と共にニ冊目を、出そうと思った。
頭がかなりおかしくなっている。
一冊目と対になる、美しいデザインになるように友人へ表紙の制作を頼んだ。
一冊目は、人生で唯一無二の同人誌としてふさわしい美しさ、書き下ろしのイメージを充分に表現してくれる表紙である。
ありがとう。
7月は、仕事が鬼だ。知っている。
6月末までに、Twitterにしか上げていない作品を結末まで書き上げて既存の作品を編集して入稿したい。
出来なかった。
正確に言うと、大分余裕を持って設定した入稿の期限の日、朝まで書いたので想定していたところまでは書き下ろしが進んでいた。
書いて分かったが、この展開だとエピローグの前に一つ、二つエピソードがいる。
更に、ノーチェックで入稿するほど肝は太くない。
泣いた。
締切を延長して貰った。
締切を延長して貰うと金がかかる。
払った。
仕事に行った。
鬼の7月一週目を乗り越え、週末に入稿した。自室の布団へ倒れ込む。絶対に眠った方がいいのに、全然眠れない。だらだら流れるタイムラインに目を浸していると、知らん番号から着信が鳴った。
東京。
印刷所さんだ。反射で出た。入稿した原稿のサイズが間違っています。
土下座の気持ちである。
印刷所さんは週明けまで入稿を待ってくれると言ったがとんでもないです〜その日の夕方、営業している時間の内に指摘された所を直して再入稿した。
おわった。
いったんおわった。
また印刷所さんから連絡がないとも限らない(あった。原稿ファイルにp数振り間違えてて乱丁の危機だった。スイマセン)が、終わった。
あと何。
何も考えられない。
旅行の準備と、買い出しだ。
この辺も色々あったけど中略して(札幌の地下は冷房効いてなくて蒸し暑いのでまじで熱中症気を付けて)
今まで散々出てきた友人(売り子もしてくれる。千の慈手と慈眼で衆生を救う同人観音か??)、通販で買った自CPの字書きさんと絵描きさんへ御本の感想お手紙を書き、差し入れを袋に詰め、スーツケースに何もかもを詰めまくる。
まだ寝ている夫は、夢現に「商売繁盛…しょうばいはんじょう…」と言って送り出してくれた。
新刊は現地で受け取るのでほぼ自分の物の準備しかないのに荷物はもうパンパンだ。
大して眠れてもいないのに、こんな重いもの持って更にリュック背負って出勤してから空港って腰は大丈夫なのか??
駅の段階でもうかなり大丈夫ではなかったが、メッチャギリギリで航空機へ滑り込みフライトにも耐えた、ありがとう私の腰。
新千歳空港へ向かう快速エアポートの中で、総額にまんえんくらいのボディピアスの入ったケースを落としてアクセサリが結婚指輪だけになったがまあ、死ななきゃ安い。
いや
いやだ…キバナくんの瞳の色のボディピアスと、カブさんカラー深い赤のネックレス…!!!
(推しコーデをしたいタイプのヲタク)
3年ぶりに東京へ到着したヲタク、会ったことないともだち、ここでも集合北海道のキバナカブ民との会食を梯子(大井町、思ったより100%飲み屋で面白かった。都内なのに駅降りてすぐイトーヨーカドーあるし)し、また明日ねと言い合って電車を降りる。
ホテルに着いた。
明日は、イベントだ。

朝。
化粧して髪を作り、書ききれなかった手紙を札幌から持ってきた同人誌片手に認める。
連絡すると、友も既に起きている。
もうすぐ合流だ。
東京ビッグサイトは、蝉の声に包まれていた。
暑い。
ヲタクが、コロコロ(キャリーケースの事)を引き摺ったヲタク、派手髪のヲタク、推しグッズを痛バッグを提げたヲタクの波が参拝の坂を登る。
マスクの下で思わずニコニコしてしまった。みんな書きたいものや買いたいものや、好きなものがあってここに来ているんだなあ。
良い。
東京ビッグサイトタリーズは冷房がガシガシ効いてて本当に最高。
同じくコロコロを引いて、友が来る。
3年ぶりだがとにかくLINEで一生喋っている、元気そうで嬉しい。
一般客(本などを買いたい人たち)はサークル(本などを売る人たち)とは入場口が違うので、『一般もどれ』とデカい字で掲示してあってウケる、青木ヶ原樹海か。
ピンクのサークルパスを服に貼ってもらい、会場、自分のスペースに辿り着いたら、周囲へご挨拶をしてから設営をする。
この日の為に作ってもらったペンネーム(これもほぼ死語では。言葉って死ぬな)の名札を付けた。
長テーブルの下、段ボール箱が2つ置かれている。私の一冊目と、二冊目の同人誌だ。取りに行かなきゃいけないんだと思っていた、ありがとう。
初めて本の現物を確認した。乱丁落丁なし、とても綺麗だ。
嬉しい。
友達が頑張って作ってくれた表紙が綺麗に発色して刷り上がってくれていて嬉しい。
売れるかな。
前日吐いた弱音が頭を掠める。
既に予約は募っていたので、確実に見て貰える数は把握している。有り難い、すごく心の支えになる。入稿する前から欲しいって言ってくれた友達たち(二次創作が趣味ではない)も、ありがとう。
現地で売れなかった時の手筈も既に考えていたし、作業があるので不安に浸れる時間は少なかった。
スペースは、友人(観音)がサンキャッチャーできらきらに装飾してくれた。
キバナくんとカブさんのぬいぐるみを供える。
とても素敵な様子だ。嬉しくなった。
そして自分の本を売りたい、そして人様の発行した本も欲しいのが同人女である。(同人女って言い方あんまりしないね)
開場したら、まず並びたいサークルがある。
拍手が鳴った。
イベントの開始だ。
既に列は出来ているし、何ならさっき挨拶した知り合いばっかりだ。
自CPの、みんなが大好きな絵描きさんのスペースである。私も大好きだ。そして、今回は発行した同人誌があるので好きな方に自分の本をお渡し出来るー!!
すごいー!!!
(感覚で言うと全く親しくない好きな人が手料理を食べてくれるような喜びではないでしょうか)
差し入れと本をお渡しし、同人誌を購入する。
買えた。
お隣に並ぶ。
買えた。
少し離れたところに崇めている作家さんがいらしたので本を購入させてもらう。
語彙は簡単に死ぬ。
そも、アイドルヲタの頃もプロであるアイドルの方々を相手に握手を事故(会話などコミュニケーションが不全に終わり、情緒にダメージを負う事)っていたくらいなので推し作家さんの前で上手く言葉が出てくる訳が無い。
「あの…すごく……すごく、好きなんです……」
喜んで頂けた。
良かった。嬉しい。
今思えばそれこそお手紙を書いたら良かったけどそんな事も思い至らなかった。
す、すきです…。永遠に健やかであって欲しい。
横目で自スペースを見る、え、なんか売れてるやんけ。
売れてる。
すごい。
本を買ってくれてる人がいる。
すごい。
奇跡。
一冊目は自分が会計して手渡せば良かったかも知れないがもう買い物に走った時へは引き返せない。
ありがとうございます、ありがとうございます。
というか自分だけの買い物では無いのだ、今回残念ながらイベントに来られなかったキバナカブ同士の為にもおつかいを遂行せねば。
手提げが裂けるくらい買いまくり、差し入れをお渡しし、どんぐりはないのでビー玉で取り引きをする。
喜んで頂けた。良かった。というかお忙しいのに新刊持ってきてくださったり皆さん無茶苦茶優しい。
スペースへ戻ると、本は、いっぱい売れていた。
泣きそうになっている間もお客様は来るのでお金を頂き、お釣りを出して、本を渡す。
みんなありがとうって言ってくれた。
お金払ってくれてる上に。
買ってくれてありがとうと、売ってくれてありがとうがそこここで交差している。なんて空間だ。
webに上げていた作品の感想を言いに来てくれた方がいて、す、すごい……好きなんですよ………してくれたが私に対してそんなんなる!!?分析的に褒めて貰えるの、意外な点もあって嬉しいなあ。何度かお話したら好きな作家さんも同じだったので趣味が合って嬉しかったです。
頭がショートしたのでそこから先は主にスペースを守って暮らしました…。
お差し入れも友達の分までいっぱいいっぱい頂いて(全然食事するタイミングが分からなかったので栄養カステラをその場で頂く)最早天地が全部ありがたい。
午後から少しだけ余裕が出来て、さらっと他のジャンルのサークルさんも拝見しました。
皆それぞれに賑わっ…(別ジャンルの好きCPを見かけて即購入関ヤノ。)ていて、地元でイベントに行っていた時の事を思い出しました。全部回ってたなあ。(今回の規模で全部回るのは買い専で来ても相当厳しいと思う)

周囲の皆さんと似たようなタイミングで撤収しました。スーツケースが閉まらないくらいいっぱいの、キバナカブの同人誌が手に入った。すごい。すごい。ありがたい。通販だと徐々にくる恵みがキロ単位で…!!!

同人誌を出すのは無茶苦茶大変ですが、本当に最高でした。
帰り感極まっちゃって空港でビャービャー泣いた。

ヒプマイ4thライビュ日記

ライビュ。
声優さんのライブ自体が初めてだしコンサートのライブビューイングってどんなんだ。
立ってもいいのか。
踊ってもいいのか。
サイリウムは許されるのか。(劇場による)
その全てがわからんちんのまま、江別駅に降り立った。

 

間違った。(会場の最寄りは野幌)


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よりによって推しコーデで降り立った。
ライビュ行くんだから推しコーデでしょっつって前日買い物行って推し及び推しディビジョンクルー色のネイルパーツを買う。
推しは観音坂独歩くん。
赤みがかった茶色?の髪に緑メッシュ入れてるので

(思い切ったアタマしてんなサラリーマン)

真っ赤なネイルにグリーンの石にしよ♥って簡単に考えてたらまじで全然無いの緑のパーツ…。
黄色で可愛いのは溢れているのに。
星や星座も可愛いの沢山あったので、一二三(イメージカラーは黄色とかゴールドとか豹柄)とポッセ(STELLAR(星)、って曲がある)のファンは推しネイル楽しいだろうな〜
黄色い薔薇とか思わず買いそうになったよ!
黄色い薔薇の花言葉は『嫉妬』。
更に独歩の緑は深藍色というか、青みがかった暗い緑なのでそこにこだわると更にない。
こだわりたい。
4軒回ってやっとお誂え向きのビジューをゲット、ありがとうでっかいセリア。


んで本題のワッペン作りへ。
シンプルな白ワンピースにフェルトででっかくチームロゴつけたら可愛いのでは?って安直に考えたんだけど字ィ〜!!!
文字数少ないけどこのレタリングの更に漢字!!!
コピー用紙にチームロゴプリント→厚紙に貼り付けて乾かし、切り取って型を作る→型をフェルトに当てて文字とイラストを切り出す、という工程で作ってるんですが。
まずチャコペンだと形が取りづらいので厚紙とフェルトを指でおさえながらほぼフリーハンドで切る→アウトライン切り出したら型を参考に調整、の工程を三文字×イラストの狼パーツ×イラストのアウトラインの黒い部分(ビル街イメージ)ってやった時点で完全に挫けたよね…主に握力が…
製作の度に毎回思ってるけど次こそ工作用のいいハサミ買うわ…(百均のカッター、百均のハサミ、百均のカッター台でお送りしております)
そしてイラストを狼部分とアウトラインでパーツ分けしなきゃいけないって気付いた段階でもう日を割っている。
BGMはエンドレス、ヒプノシスマイク1stアルバム及び公開されたばかりの新曲。
左馬刻さま(ヤクザ)のソロがえろいでちゅ。
♫ハマの深夜のカーチェイスが「ハマの深夜のカーチャン」にしか聞こえなくなる。
狼の耳まではパーツを切り出しましたが、限界が来たので顔の中身パーツは型を切り取って油性ペンでステンシルにしました…。
あと麻天狼イラストの!ビル街の窓!!!
あれはちょっと細か過ぎたので泣く泣く省略しました。

次やるなら白マッキーでステンシルしたい。
そうやって見ると要素が多くバランスを計算され尽くしたロゴなんだよな、ファイヤーパターンとチーム名の角度の合い方とか。
デザイナーさんってすごいな。
作業中、流しっぱなしの1stアルバムからおはようイケブクロかかった瞬間
「まじでお早うの時間じゃん!!」
叫ぶ午前4時。
そんなこんなで狂いながら7時までかかって縫製まで完成。
製作12時間?
6年ぶりにしてはよくやった方では。


2時間ちょっとうとうとして、手前におともだちたち(V系好き)とピクニック。
初対面のハマの女とヒプマイのお話などする。
トサカノリ(海藻)は独歩に似てる。
Y by Yoshiki(XJAPANよしきさんの作ったワイン。間違いなく人生で一番美味しい)キメて、いざ江別。

 

江別にはイオン(罠)がいっぱいある…。
シネマない方に行っちゃって戸惑う私。
イキってヒールで来ちゃったから既に脚痛いけどがんばれ〜
到着して先に着いてたおともだち達(ポ女)に見つけて貰う。
なんか!?
ガラガラ!?
前の方席埋まってなくて驚きました。
どうしてもライビュ観たい勢はさくっと飛行機取って地方行った方がイイネこれは…。
(デイイベントなら日帰り出来る)


お席の前後左右はキラキライエローのPosse女子。
みんな複数ディビのリングライト買うもんなのね、ライブ現地のフロア見てても!
ヒプマイの文化ね。
サイリウムと違って手が疲れにくいので、リングライトは賢いと思いました)
劇場のBGMはずっと『Hoodstar』

 

そんなこんなで客電が落ちる。
前説!
前説一兄(山田一郎 cv.木村昴aka剛田武)だ!!!
一兄は19歳なのに抜群の安定感です…。
苦労が忍ばれる。
映像が流れて開演、12人1列に並んでるの物凄い感動するな…
最後に推しが出てきて叫ぶ。
観音坂独歩のcv.伊東健人さん、でっっかいなー!!(179.8cm)


1曲目は『Hoodstar』
場内を満たすリングライトの光。
「馬鹿バラ撒いてんのお前のほうじゃね?」の言い方ー!!(好き)カラッと軽い。
左馬刻さまの
「口で言うほど簡単じゃねえよ」
実感がこもっている…お疲れの大人…。
いうて中間管理職だもんね、893といえど。
そして銃兎の
「馬鹿ばっかだからな」
も心からそう思ってる感。
組織の人たち大変。
サビ前の♫かにもかくにも行くぜBaby〜って歌詞が可愛い。兎にも角にもじゃないんだ。
寂雷先生のライムは毎度思うけど何言ってんだかわかんねえな!(すき)
一二三がマイク取ると場内の雰囲気が明るくなる。
フォローしてる方が言ってたけど、ラップより歌成分かコール多めで発音しやすいからだと思う。
「楽しいっしょ?」ってcv.木島隆一さんがキラキラの笑顔でー!!楽しいですー!!!
そして独歩にペラペラじゃないよ、って泣く(´・ω・`)
ヲタクはそういうもん。

 

MCなしで2曲目、

ヒプノシスマイク-Alternative Rap Battle-』
イントロから不穏でちょうさいこうだし一兄、ラップ、ほんと巧い!!!
一郎のライムを追うように左馬刻さま(cv.浅沼晋太郎さん)が独り言っぽく語る。
「言ってまちゅねぇ」

の語尾、下げたトーン。
らむちゃんのそのソロはもっとエフェクトかけてあげてー!(乱数のラップでこれ、一番好き。らしくてカッコいいし胡乱)

白井さんが出てきた瞬間悲鳴がすごい。
お馴染みの何言ってんだ?系のライム、速水さんが寂雷先生の声で喋ると説得力。
「神よ」
!エクスクラメーションがつくような言葉が強く跳ねる。
「「Do you want more!」」
コール&レスポンスで客席の声が揃った。
二郎ちゃんはcv.石谷春貴さんがとっても馴染んでていいな!よく動いてるいいパフォーマンス。
駒田航さんがマイク取ると背後で誰かが呆然と
「銃兎がいる…」
呟いた。
斉藤壮馬さん大変可愛らしいですね!甘い。

シャツにドルマンスリーブロングカーデ?で着物風幻太郎の衣装良かった。
そして一二三。
「あんたのメンツはぐちゃぐちゃでしょ?」
を、どんな風に言うのかと思ったら明るい声なのにつめたい顔してた。
一二三なのに!
ちらっと上目遣い。
cv.木島隆一さんすごい。
声優さんの、キャラクターでやるライブって初めて観たけどこういう感じになるのね!
それぞれの表現力の幅…!!!
声で演技する人たち(劇団やってる人もいるけど)なのにジェスチャーや表情まで求められる。
三郎のこのソロ大好き(一人称自分の名前最高か)だからナマで聞けてよかった。
ライビュだけど。
ちょっと子どもっぽい声でラップしてるのに
「まずはブクロの法律の授業だ」
滑らか!上から!三郎様!!(cv.天崎滉平さん)
理鶯〜〜戦場の霧〜!!!(もうこのライムが既にめちゃくちゃカッコいい、不安要素、想定不可能、横あいから殴りつける当にCrazyM)
鉄壁の無表情から嘲るような横顔。
cv.神尾普一郎さんはほんとに理鶯を体現している…カッコいい…。
ぎゃー!帝統ー!かわいいーー!!
勢い付けて出てくる、ライブになると誰のどのパートがどれだけリズムに乗せるのが難しいかよく分かる。
「降りんならとっとと払えよ!」
ちゃんと怖い!可愛いから忘れがちだけどチンピラだからこの人!!
そこに独歩がでかい体を丸めて喋る。
丸い背中、どこ見てるのか分からない視線、「深く深く深く」
それが聴きたくて来た。

 

曲間にライトが落ちる度に客席に不安が走る。
って理鶯だー!!!
『What's My Name』だー!!!(すき)
「小官の名前を言ってみろ」

で思う存分叫ばせて頂きました…。
理鶯その衣装はド夏真っ盛りの大阪で死を意味するハイネック長いボトムスにブーツ、腰に厚めの上着、理鶯…。
『ベイサイド・スモーキングブルース』

終わりで銃兎がサマにシガーキス(煙草の火をついてる煙草から直接貰うやつ)してて周囲ギャー!の中、いや左馬刻さまそれは吸わないと火点かないから吸って吸って吸わないと点かないから!っていうのが気になってしょうがない、露骨な演出避けてるんだよねきっと。
吸って。
左馬刻さまガラ悪くて良かったな…。
姿勢が低いのいちいち…。
背中にくくりつけられてる革ジャン、そうね肩に掛けてると落としちゃいそうですもんね、衣装さん大変だな(工夫)

 

『おはブクロ』(おはようイケブクロ。ラジオ風にコーナーとかある)良かったね!
にこにこできたね!
あと一郎の
「☓☓☓☓だから優しくしてね?」が、
「うわぁ、めっちゃ緊張する〜〜!!」
にセリフ変わってたところもライブならではかつ、配慮を感じました。
一郎緊張する時もありそうだけどそうか、兄弟の中だとそうじゃないキャラなのね。
BusterBrosは『BB's city』の振付がシュートダンスってか昭和のアイドルみたいで可愛かった!令和だよ!笑
三郎は可愛らしくて、しかし二郎!二郎もやるのそれ、ワイルドキャラなのに可愛いね(ギャップ)
そんなイメージないけど予約録画忘れたら物凄く怒るらしい一兄。

 

BB's cityの前に
「ここは任せた!」
って消えてった(場内から悲鳴が上がっていた)一郎がここで左馬刻さまと登場。
『Nausa de Zuiqu』!
ある種のヲタはネギを振り回したくなる例の曲。
サマと一郎が延々サウナに関するクイズやるって何なのかこれ
合いの手めっちゃ盛り上がってました、ここ2人こういう関係性だったのね…
今仲良くないから楽しい曲ながら切なくなりました、ちょっと。

 

ゲスト。
ロロロ(クチロロと読みます)じゃん!
ロロロにいとうせいこうさんがいるのは…初めて知ったな…
メドレーやってくれた中では『TONIGHT』が良かったです。
切実なうた、生活してる歌。
そのあとDJさんの紹介があって。
そう、ずっと思ってたのこのコンテンツ謎にDJさんは出してこないよなっていう!
木村昴さんも言ってたけどMCとライブはDJと切っても切れない関係。
DJ U-ICHI(from HOMEMADE家族)、出囃子に自分の名前入ってるDJさんて好き。
ちょこっとDJタイムがありました。
自分がライブハウスとクラブ育ちなので、音楽聴いて踊るのは楽しい。
ヒプノシスマイクはお客さんに本物をさわらせて教育する気のある、いいコンテンツだと思う…。
すごく感心しました、好きになって良かったと思った。
色んなことへの扉になってくれようとしてる。

 

FlingPosseのメドレー。
『シナリオライアー』でまんまとうるっとくる。
うわー
演技上手い人だー!!!
スクリーンに映し出される詞が原稿用紙に書いたみたい。
帝統が、ステージの高いところでかなしい話を淡々とする幻太郎の様子を伺うように何度も振り仰ぐ(いいこじゃんよ〜〜)
最後の、泣いてるみたいに伏せた顔をあげた笑顔がすごく幻太郎らしかったです。
drops』の乱数、手に虹色のくるくるロリポップ持って登場。
投げるかなってずっとドキドキしました。
でかめの飴だったからきっと投げないとは思ったけど!
最後あたりで白井さんが食べてたからこれは投げないな笑ってなったし、ラスト三人並んで可愛い顔するのやめてー!
POSSEいちいち距離近いし密着度高いー!!
自分たちの武器が可愛さであることを分かっている。
StellaはPosseの中で一番好きな曲。
それぞれの言葉にライブらしい熱さがあって、とっても良かったなー!!
正直Posseがどんな風にやるのか全然想像出来なくて、でもすごく良かったです。
つま先は前に向けておく。

 

ここから新宿!
シャンパンゴールド』!!
独歩何その固い踊り、なに、なんだー!?!?
(しかもでっかいから目立つんだこれ)
戸惑ってたら速水さんが同じ動きしてたので振り付けだという事に気付く。
木島さんはめっちゃGIGOLO!!!
三人で同じ振りなのに木島さんだけとっても滑らか、きらきらの笑顔。
すごい、華やか。
余裕のある、慈愛を感じるような笑顔で朝まで終わらないパーリィしてくれたし周りの誰もが盛り上がっててとっても嬉しかった…
一二三ラップ部分より歌うところ多いから会場が合唱になる。
『チグリジア』
チグリスはラテン語で虎を意味する。
一番好きな曲。
ピンスポットライトに浮かぶ独歩、カメラワークがすっっっごいんですけど。
独歩推しなんですか?
正面から、下手からロングショットで舐める、どこから撮っても孤独。
ライトに浮かぶ背を丸めた影。

そんなに極限まで疲れてるのにうつくしいものをうつくしいと感じる、摩耗試験されていくあなたの感性。
“俺は独りでも歩けるよ”
って呟いて消えるような語尾で。
そういう名前なのに全然そんな感じがしないひと。
サビもとても好きです。ダウナーで突き放した感じのする曲。
『迷宮壁』
音源で聴くと何言ってんだ感なのに、なんていうの、ライブだと全く違うな!
速水さんが寂雷先生の声で語る事を想定された、効果がここにくる。
息をつく間もない長尺、やりきった速水さんが見て分かるくらい弾む胸を押さえる、すごく苦しかったんだと思うんだけど別の意味があるようにも感じた。
『Wrap&Rap』
一二三先生と独歩が料理する曲。
可愛過ぎませんか推し可愛過ぎませんかまじに料理出来ないんだな…
200
とか30
って分量を言う度に難しい顔して指で示す独歩が可愛い。
こりゃなんだコリアンダー!は宇多田ヒカルの曲ネタです。笑
そして中盤一二三先生の高速ラップ!すごい、噛まない、笑顔の木島さんすごい!!
よく息続くなと思って惚れ惚れしました。
パピヨン
麻天狼の御褒美サンデー(勝手に日曜だと思っている)、三人で釣りに行く話。
曲っていうか話っていうか億年ぶりの有給はもっと一週間くらいガッツリ取って、むしろ転職して独歩!!!
左右に大きく腕を振る動きも固い、長い、もう、バスのワイパーか!?!?(すき)
寂雷先生のお手振りとかもう有難すぎて後光が差してました…健康になる…。
寂雷先生の、一二三と独歩に話しかける声が明るくて優しい。
“いいチームですね我らは”で涙が溢れた。
願わくばずっと仲良しで幸せでいて、またみんなで釣りとか行ってね…独歩釣り楽しくて良かったね…
あと曲終わり背中を向けた寂雷先生が両サイド破天荒な暴れん坊の肩を抱くわ一二三がくっついてピースするわ独歩はノーリアクションだわでとってもとっても麻天狼でした…そう、そういう人たち…独歩そういう時咄嗟にリアクション出来なそう。

速水さんはずるい…。(ありがとうございます)

 

ゲスト二人目はGADOROさん。
いやー
ヒプマイ観に行って
ゲストさんが刺さって帰ってくると思わなかった…
ずっと泣いてた、凄かった…。
やっぱり自分の言葉が武器の人は凄い。
スキルと最初の二曲でブチ上げといて、
「楽しーか」って。客席に。
「俺は寂しいよ」

って、演った曲が『クズ』。
弱い人の為の曲だなって思った。
自分が弱者である事を見つめる真実の歌。
生活してる中で見てきたことの歌。
「神宮寺寂雷先生みたいに格好良く生きたい」って、言ってくれたことが嬉しかった。

 

嗚咽するまで泣いて、イントロで叫ぶ。
『TDD LEGEND』
The Dirty Dawgやるんだーー!?!?!?
もう感情ジェットコースター。
四人が輪になってるだけで泣ける。
普段はリーダーだけどここだと全員対等なんだよね…お兄ちゃんしなくていい一郎。
「誰の番だ」

「お前の番だ」
って優しい顔しないで左馬刻ー!!!!!
そんな声出したことないでしょ!
内緒話みたいにしゃがんで、観客に背を向ける。
身内だけに向ける笑顔、彼らが仲間だった頃。
はー。(深呼吸)
時々意識して息吸わないと酸欠で死んじゃう。

 

MCは割とみんな中の人でやってた気がするんですが、比較的絡む他ディビジョンに比べ隅っこで三人固まってる麻天狼がほんとに麻天狼でした。
人に興味持って!(すき)
オリジナルドリンクの紹介の時、進行する木村昴さんの合間
「とても美味しい」
突然発言する神尾さんめっちゃ理鶯…。
端的、率直なとこと唐突なリズムめっちゃ理鶯。
人が喋ってる間に独り言っぽく「両方ウマいな」とか言う。響く低音もうすごく好き。

 

この辺でサイレン?
会場がざわざわする。
ステージの上の各チームも。
会場の中央にたかはし智秋様の勘解由小路無花果様が現れる。
会場中から今日イチの『キャー!!!』、女子に人気がおありだ。
もうほんとドラスティックな肢体をしてらっしゃる、プラットフォームハイヒールのロングブーツは黒く光るPVC。

立ってるだけで格好いい。
東方天乙統女様の降臨を宣言。
小林ゆうさん、天女の微笑み。
挨拶の度に手を差し伸べて、360度にお辞儀をされる。
浮世離れした、遠くから降ってくるような声で会場の『女』たちに語り掛ける。
今まで応援してた熱狂が、収束して自分たちに向かうのを感じて皆がうっとりと耳を傾ける。

「刺激が足りないのではありませんか?」

投げられる餌。
告げられる新ディビジョンの加入。
いきなり出てくるえーと眼鏡とすげーポップなスーツと更にど派手な毛皮のでかいオッサンってか黒田崇矢さんここで出てくるのかー!!!(前情報あった)
白膠木簓の名前が出た瞬間後ろで誰かが
「え、すき」
溢した。
左馬刻様が「ササラぁッ」叫ぶ。
すごいざわざわした。
新しいことを知らされる場では、今までステージを熱くしていた彼らは置き去りで。
白くて明るいライト、背中に主権無き者の孤独がうつる。
これでいいの?って思った。
彼らを観に来たのに。
ここでは搾取する側はこちらだ。
客は敵でもある。

 

乙統女さまがひとディビジョンずつ、チーム名を呼んで精進するよう告げた時、
「FlingPosse」「ハーイ!」
乱数だけが元気に手を上げて返事をしたのが可愛かった。笑
その後も敬礼して退場していった無花果さまの真似して、帝統と二人で敬礼してたら幻太郎にやめときなさいよ、みたいに窘められたりして。
無花果オネーサン、遠くてあんまり見えなかった…」
しゅんとして見せたりしていちいち可愛い。
今まで乱数は怖い印象が強かったけれど、ステージの上だと可愛い人でした。
(演技感薄かった)

発表が終わって乙統女さま無花果さまが退席し、呆然とするステージの上で銃兎が

「余計な事をしてくれましたね…」

口を開く。

「眼鏡が増えたじゃないか!!」

吠える。笑

ふえたね、眼鏡でインテリで公務員だね、役満だね。

それに対して左馬刻様の浅沼晋太郎さんがちょっと伺うように

「ヤクザは、増えてないよね?」

かわいい。笑

詐欺師とヤクザは近似値な気もしますね!


ラスト2曲、Division Battle Anthem→Division Rap Battle。
Battle Anthemはガラが悪くてすごく大好き!
一郎の悪ガキ〜!って感じが良く出てる歌い出し。
帝統パートで会場が「全く無えなぁ!?」ってユニゾンする。
独歩がフルストレスでブチ切れ絶叫してると大体、これを聴きに来た…って思ってるから愛は業が深い。

最後舞台を去っていくみんなが、カメラにアピールしたり(Posseたち)しなかったり(麻天狼、ハケんの早いぞう)するのもキャラが出てて良かった。


行ってよかったです。
リングライト欲しいなー。
次のライブは3月、メットライフドームだそうです。
(建物の造り的に)めっちゃ寒いそうです。

帰宅してまず、とても冷静な気持ちでもう持ってる『チグリジア』を追加で買いそうになった。

とにかく推しに金を費やしたい、感謝。