3冊目の同人誌を出した話
帰りの飛行機に乗りました。
寿名子です。
今回は、3冊目の本を作った話。
自CP(じかぷ。自分が書いているカップリング。kbnkb)のプチオンリーが、目出度く6/25にありまして。
原稿は2月から。
アンソロは3作に参加、新刊は2冊の予定なので前倒し前倒しで進めておりました。
と、4月中旬。
祖母が危篤になりまして。
93歳。
コロナ以降会えず、結婚の報告もしていない祖母。
何をしても褒めてくれた祖母です。
仕事終わり、車で234kmの距離を走りました。(運転は夫。有り難う)
道が見えないほどの霧。
峠で雪が降る。
その日は持ち直してくれ、札幌と田舎の往復を10日で2度繰り返したところで祖母は亡くなりました。
締め切り、8日前。
あわよくば車で書けないかな〜とか思っていたけれどやはりおばあちゃんが死ぬとエロは書けない。
あと物理的にくそ忙しいし眠れない。
結果、2週間で札幌と田舎の往復を3回やって移動した距離、1404km。
何日かぶりに自宅で、まともに眠りました。
全ての締め切りは迫っています。
お約束のあるものから書き上げねばなりません。
5月末の締切を後ろに倒し、諸連絡を入れ、渡せるアンソロの原稿をお渡しして、6月。
父が心臓をおかしくしました。
即入院を蹴って、帰ってきた。帰ってくんな。
亡くなった祖母は父の母、一番可愛がられた末っ子でしたし、葬儀は寝ずの番、食事は荒れがちでお酒を飲んで、それはそれは心身にストレスだったのでしょう。
手術。
コロナの予防対策があるので、親族は付き添えません。
父の手術を控えて原稿を書く手は完全に止まりました。
親族に、何かあると、お話は書けない!
最悪、現地には行けないかもしれない。
普段から折り合いの悪い父です。本当に本当に勘弁して欲しい。
手術は無事成功し、本人から明るいメールが届きました。
まずは、一安心。
6月は2週目の週末を迎えています。
アホか、イベント25日だわ、何も進んでないぞ。
1冊目の予定だった「ヒモのキバナくん」を諦めました。
デザインも決まってたのに〜エロピンクリボンの題字〜!!
次回、早めに入稿して箔を押したいです。
出す本は、「証」
にょたです。
攻にょた、受にょた、両方入ったkbnkbお得なダブルちんちんハッピーセット。
一瞬悩みました。攻にょたって、ちんちんの方向のみが受け攻めを決める二次創作界では禁忌では。
更に和姦ではありません。こんなに和姦が好きなのに!
「証」の冒頭は、正直今の私では書けない。
2年前の私が、誰にも好かれないだろうな、もしかしたら今交流のある方からもそっぽを向かれるかも、と思いながら書かずにいられなかった作品です。
今回のイベントの大テーマはJUNE BRIDE。
この機を逃せばこの本は出ません、この機会に何としても完結させたい。
自CPの民、なんていうか性癖花盛りの君たちへの懐の広さを勝手に信じました。
一緒に収録する、「キャラメルポップコーン」はGWに一応の完結をみていました。
自分の書いたどエロ推敲するの、なんか人生が襲い掛かる感じがします。
そして「証」を完結させなければならない、昼は仕事です。
物理的に時間が足りない。
毎日朝3時に起きて、こつこつ書きました。
不思議な事に筆は止まりませんでした。
1日に書く量としては人生最大の文字数を記録し、自身の作品で一番長いお話になりました。
2年前に起承転結のマーくらいまで書いてくれてた私ありがとう。
モブキャラが喋るねえ。
考えていた展開を登場人物たちがやってくれないので、大幅に書き足したり、針路の舵を切り直したり。
最後の展開は、決まっていた所も多いはずですが読み返すとその文章の記憶がほぼありませんでした。
え、誰が書いたの。面白いね。
1時に起きると人間は何時か分からなくなります。
理由もわからず書き終わり、入稿しようとして気付きました。
サイズ、間違ってる…!!!(B6→A5)
泣き言を言っている暇はありません。
有能なデザイナー(兼サンプル作成兼ポスター作成兼売り子。BIG LOVE)友人が
「表紙作り直したほうが早くない?」
と言ってくれましたがこの土壇場でそんな訳にいかねぇー!!!
体裁を整え、泣きながら入稿です。
おわった。
おわった。
出勤。
ここから怒濤の入稿不備、毎日延ばす締切。
私は原稿は書けますが入稿が出来ない、スターブックスさんには頭が上がりません。(訳分からんパニック起こしたヲタクにも丁寧かつ、やさしい)
職場のお嬢様先輩にも頭が上がりません。
仕事中に電話が鳴り、不備で新刊出ないかも、と震えていたら
「帰るしかないじゃない」
って作業やりに帰してくれた、嘘でしょ、社会人。
中抜けして印刷会社さんと電話しながら原稿直しては送り、直しては送り、最後の最後で仕様のおかしさに気付いて修正。
脱稿。
出勤。(2回目)
おわった。
おわった。
終わってません。
お品書きとかサンプルとか作る、いや一旦寝て。
7時間寝ました。
6月は知らない間に16日になっていました。
おみやげ。
イベント。
荷造り。
イベントだ。
洗濯。
感想を書きたいので人様の既刊をスーツケースに詰めていきます。
当日飛行機が欠航したら嫌なので、前乗り。
降り立った東京は涼しい。
kbnkb村の住人が遊んでくれるって!(ヒャッホウ)
結局村の住人6人で前飲みです。
1ヶ月半ぶりの、酒が、うまい…!!
私はお酒飲むと全く書けなくなるので、原稿期間中は禁酒しています。
みんなわくわくしていて、嬉しい。
アンソロの原稿を泣きながら書いた話などする。(結婚の方…)
トマト。
茄子。
生鮑。(自分)
おともだちをお宿に送り届けて、明日はイベントです。
6月25日、午前3時。
目が覚めました。
ちっとも二度寝の気配がしないので、既刊を読み返しながらお手紙を書きます。
字がきれいになる為には何をすれば良いのかな。
差し入れに名前を書いたシールを貼って、遠くに居るお友達のお土産は分けて、出陣です。
また明日ねと言い合って別れた人と次の日本当に会えるのが、イベントの良い所。
逆三角への道のりは陽射しが強く、夏の気配がしました。
アローラおねえさんにおともだちをリリースし、去年と同じ場所で売り子のうこを待ちます。
うことも、1年ぶりです。
嬉しい、楽しい、大好き。
合流!
既刊(再版。しぬほどある)を回収し、スペースを設営します。
新刊ちゃんは無事にスペースへ届いていて、表紙がきらきらきれい。
沢山の人のところへ行けますように。
1冊目が無事売れたのを見届けて、お買い物です。
今回『自CPしか買わない』の誓いを破って大好きな作者さんの他CPの作品を買いました。
全部下さい出来ると、気持ちが良い。
基本作者買いです。
皆さんの素晴らしい作品を手に入れては自スペースへ戻り、また出て行っては抱えて戻る。
蜜を探す蜂みたい。
前回、多幸感に満ち溢れていたら全然人とお話出来なかったので、今回は色んな人とお話出来て良かったです。
スペースのお隣さんがお二人共良い方で、大層助かりました…!
ご挨拶はkbnkbゾーンをカニ歩き。
今回は差し入れが足りました!(快挙)
段々、色んな数が分かってくる。
全然関係ないんですが、dnkbnとkbndnって同じくらいのサークル数なんですね。
拮抗する実力。
何故かその間に配置されるkbnkb。緩衝効果を狙われている。
なんかみんな…すごい豪華な表紙にしていてすごかったな…!
ゴージャスな金。
クリアカラーにホロ。
すてきすてき。
合間に売り子もする。
全然知らん人に
「え、今日……めっちゃ可愛いですね…!え、可愛い…!」
と宣うなどする。
しかしそりゃ皆さんお洒落するし表情もきらきら輝いていて可愛いのだよな、イベントだもんな。
すなちゃんはティーポットのpkmnの概念コスでした。
ティーポット&カップのpkmnのピアスが、思いの外とっても良かったので…!!
あれは大人も躊躇いなくつけられる、めちゃかわいい、最高のアクセサリ。
自CPの手持ちの概念もやりたいなあ
本は、売れた。
良かった。
既刊がねえ、気が狂って初版より多く刷った既刊が出たねえ!
ありがたい。
『既刊持ってるけどまた買うネキ』3人目が現れて笑った。
一応毎回説得というか説明はしております、しかし既刊持ってるのにまた買うくらいなので返す刀で説得されて頒布する。
ありがとう。
感想をギガファイル便で送ってくる姉貴ことギガネキに会えて、良かった。
うちでネキと言えばあなたのことです。
新刊も出た。
新刊既刊セット、作って良かった…!
あの、新刊、B6サイズで作った結果もしかしたら読みにくいかも知れなくて舌を噛む。
行間とかサイドの幅とか直したい所あるが、内容は良いので…!!
今回はにょたなので、頒布する時「にょたですが大丈夫ですか?」と必ず声掛けをしました。(そこから内容確認に繋がった人もいたので声掛けして良かった)
「大丈夫です」
「大好物です!」
「リョナ?大丈夫です」
リョナは無い、リョナは私が大丈夫じゃないですwww
あと見本誌作った。
見本誌、新刊既刊共に結構じっくり見て頂けてありがたい。
値札とか見本誌の札とか全部売り子友人が作ってくれたり言ってくれたりである。ありがたい。
本は沢山買えた。
ありがたい。
ここに居ない人たちも沢山、kbnkbがすきで本を出したり、買ったりしているんだと思う。
次のプチの為、新刊カードを集めている方へ、託した。
再版でも新刊カードは貰える。学習。
来年もみんなで遊べますように。
今回、次の本はどういうのが作りたいという話を現地で人と出来て良かった!
同人活動の甲斐ってこういうものでは。
そして表紙を描いて頂ける事と、絵とお話を元に装丁を考えて頂ける…という企画が立って突然すごく幸せになりました。
すごい。
予算。
内容は途中まで書いている、タイトルは現地で決めました。
ちょっと来年の新刊になりそうです、が。(皆様この時期お忙しいのでは)
今回は憧れのアフターが出来て良かった。
豊洲はがらんとしていて良い。
夏の日に、背の高い建物ばかりのがらんとした感じが映えていた。
そもそも汗でのってなかったファンデが鬼のように落ちていて、ビジュが瀕死と喚く度に、うこが
「そんなことないよ?」
「可愛いよ」
と悲しそうに言うのでおかしかった。
自己皇帝感、アイムカイザー感である。
アフターは肉と酒とDetroit Become Humanと龍が如くの話をした。
酒を入れても書ける、描ける人はすごい。
あとkbは何の職業をやらせても違和感無く似合い過ぎる話をした。花屋とか良いと思う、きっと力持ちだ。
東京、ほぼいい香りの人しかいないのはなんなん?
気温?
火曜、ほぼ最終の便で帰った。
迎えに来てくれた夫が、「42スペースあるのはやばいわ」と爆笑していた。
おじさんの含まれるカップリングである。
同人活動のことは何も分からないはずの夫である。
因みに夫は、サンプル何も分からんと言った際にも
「すなちゃんの話なら、(セックスが)おっ始まる前の部分がいいんじゃない?」
と意見をくれた。
お前はkbnkbの何なんだ?
小説はとらドラしか読まない夫である。
もう、東京から泣いて帰って来なくても良くなった。
また来年もみんなで遊べますように。
次の新刊は11月です。